個太郎塾 稲田堤教室・市が尾教室のブログ

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学年末の成績が下がってしまった人へ

こんにちは、個太郎塾の北村です。

短かった春休み、まだ気持ちの折り合いがつけられていない人もいるのではないでしょうか。というのも昨年は、1学期の成績が過度に影響してしまった方が全国に多くいる筈なのです。一斉休校となる中で、影響の出なかった人の方が稀かもしれません。2・3学期と挽回していったのに、学年末で1学期の成績が足を引っ張った人、いると思います。学校は、1年の総合評価を学年末の成績とします。3学期で点数がすごく上がったのに、逆に成績が下がってしまった人、きっといますよね。

今日は『頑張ったのに学年末で成績が下がった』人に前を向いてもらうため、当塾での昨年を振り返っていきたいと思います。

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・不安が影響した1学期

昨年の一学期は、塾でも対面指導を行えず、顔を合わせて話せなかったことが生徒達にどれほどの不安を与えていたか分かりません。当教室では感染予防を第一に、スクリーニング(来訪)はせず、課題は全て郵送、授業は1:1オンラインで対応していました。最終的にクラスターを出さず1年を終えられましたが、ベストな結果とは思えません。1学期に成績を下げてしまった子がいたからです。

小学生は、学校・友達・習い事が社会との接点です。その3つが一気に遮断された緊急事態は大きなストレスとなったでしょう。また多くの中高生にとって、生活の中心は部活です。学校がいずれ再開されるとしても、今までのように部活はできないだろうと、6月になる前には多くの生徒が覚悟してしまっていました。

不安に耐え、生徒たちは普段の数倍の課題をこなしてくれました。結果、著しく伸びた生徒もいますが、変化に慣れるのに時間がかかった生徒、不安や緊張が理解を妨げた生徒もいました。もっと個別に対応できたのではないか。反省をもとに2学期を迎えることとなりました。

 

・挽回の2学期

休校期間で成績が下がってしまった生徒は、その差を夏以降に埋めてくれました。対面指導を再開してからの伸びは、目を見張るものがありました。個別指導を頼ってくる生徒には、成績上位者も下位者も、やはり顔を合わせた指導が一番効果的だと実感します。そして、学校再開の安心感もあったことでしょう。リズムよく習得していくことができました。

これは、うちだけで起きたことではないと思います。『夏以降に伸びた』生徒、全国に相当いると思います。これらの生徒たちが、今どういう気持ちになっているか、大部分の生徒が、納得いかない気持ちを抱えているはずです。

 

・年間総合評価の3学期

夏以降に伸びた生徒、例えば、1学期で平均70点台、成績3をとった生徒がいます。その子は2学期で、中間・期末ともに90点台を取ってくれました。2学期の成績は5です。そして、そのまま3学期でも90点台を獲得してくれました。学年末の成績は4です。

ここまで極端ではなくても、3学期時点では4の実力に至る生徒が、学年総合評価は3になったりする。もし君がそうなら、全く気にする必要はないんです。今、まさに伸び盛りなんです。

「初めから努力しないと結果につながらないんだな」と教訓を得られたなら、それはとても大切なことですが、そう思えた人はきっと稀でしょう。多くの人は「頑張ったのに下がった・・・」と感じてしまったことでしょう。そして勉強量が減ってしまっているんじゃないか。とても心配です。

下がったのは1年間の平均をとったから。君の『今の実力』は『上がっている』んです。下を向く必要はないんです。自分の力をしっかり見定めて、自信を持って今の努力をキープしていけば、今年は必ず成績が上がります。それをしっかりと念頭において、新年度のスタート、ぜひ主体的に、意欲的に取り組んでいってくださいね。

直接指導できる皆さんも、そうでない皆さんも、コロナ禍を乗り越えて頑張ってきた人たち全員、心から応援しています。今年も一年間、頑張っていきましょう。

 

個太郎塾 市が尾・稲田堤教室

北村昌之