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市ヶ尾中学校 2年 期末試験分析 2020年9月

【2年 定期試験分析】


・英語
リスニング22点、表現21点、読む30点、知識29点。リスニングは正誤問題がメインです。表現は条件英作文のみで、『自分の街について連続する4文を書く』問題も含まれます。多くの生徒が苦手とする連文、しっかり対策しておきましょう。読解は日記的な内容で読みやすいものの、2年生としては幅広い語彙が求められています。読解問題に限らず、全ての問題で日常会話における頻出単語が採用されていますので、意図的な出題でしょう。

このテストで得点を上げるためには、日常会話でよく使う単語を覚え、それらの単語を使う「和文」を思いつけるようになっておくと良いでしょう。おすすめは日記です。英語で日記をつけ、添削してもらう習慣をつけるとこのテストに強くなるでしょう。

・数学
1年の復習も含まれるものの、大半が2年範囲からの出題です。用語題は選択式のため、確実に取りたいところ。計算問題は連立方程式が主で、整数、分数、小数それぞれのパターンからもれなく出題されています。代入法の方が効率の良い問題も見られましたが、解き方の指定はされていません。


大問6から9は文章題で、合計28点あります。文章題は難問ではありませんが、教科書にないパターンの設問もあります。教科書の解法をただ覚えるだけでは高得点は難しいでしょう。このテストで高得点とるためには、文章から状況を読み取って式を立てる読解練習が必要です。

 

・国語
聞き取り10点、言語22点、関心4点、読むこと52点、書くこと12点。

配点の通り、読むことを重視しています。「新しい短歌のために」、「言葉の力」、「字のないはがき」が範囲でしたが、知識題が出されやすい短歌でも鑑賞問題が多く出題されていました。


読む問題、書く問題とも、出題されやすい箇所から出題されており、作品への理解を最重視しています。このテストで点をとるためには、音読を数周した後に教科書準拠の教材を繰り返し、作者の意図を把握すると良いでしょう。。国語の試験は、定期試験に限らず、作者の意図を理解することが大切です。


また、模範解答では採点ポイントを具体的に示してあります。次回テスト前にそれらのポイントをもう1度読んで把握しておきましょう。

 

・理科
(1)から(29)が選択題、(51)~(57)が記述題。よって大半が選択題ですが、知識、実験操作、結果の読み取り、計算、考察、全てバランスよく出題されています。組み合わせを答える選択題も多く、1つの知識が合致しただけでは正答できないようになっています。実験の流れと、各操作の意味をしっかり理解してほしい。そのような思いが読み取れる問題です。このテストで点を取るためには、基礎知識を暗記したうえで、実験への理解を深める学習が求められます。


また、選択題の後に記述題が固まっているわけではなく、(3)→(52)→(4)など、2種の番号規則が混合しています。マークシートがずれないよう、番号をしっかり確認しながら解いていきましょう。

 

・社会
理科と同じように、(1)から(31)が選択題、(51)から(56)が記述題と、2つの番号規則が混在しています。マークシートのずれに十分気を付けましょう。


総問数は多くないものの、資料、イラスト、グラフを多用しているため、8ページがぎっしり埋まっています。情報を整理しながら解く問題、計算問題もあり、設問数以上のボリュームを感じることでしょう。


このテストで高得点を取るためには、一問一答の学習だけでは足りません。資料への慣れ、問題演習が必要です。教科書・資料集・学校プリント・問題集を併用し、日ごろから様々な資料に触れていきましょう。

 

【まとめ】

どの科目も、暗記だけでは得点できない工夫がされています。暗記が最重要ではあるものの、その先、知識の「アウトプット力」をはかる狙いが見てとれます。


暗記不足の生徒はもちろん、暗記は出来ていても『複数知識を組み合わせることが苦手』な生徒は大いに苦戦したことでしょう。この記事を参考に、対策の方向性を固めていってくださいね。


次回は川崎市、菅中学校の分析に移ります。