個太郎塾 稲田堤教室・市が尾教室のブログ

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市ヶ尾中学校 3年 期末試験分析 2020年9月

市ヶ尾中は、先生方の熱意が素晴らしい学校です。それが点数にも表れており、3年社会の期末試験では90点台の生徒が最多となりました。次いで80点台が多く、平均学力の高い学校です。


その環境下では、つまずく生徒のケアにも注意が必要です。他校であれば平均程度に位置する60点前後の生徒についても、自信を無くさないよう配慮しなければいけません。


では、試験の分析に移りましょう。


【3年 定期試験分析】

・英語

リスニング17点、言語・知識32点、読解17点、表現34点

英作文が多く、一定の単語力・文法スキルを下回ると大幅な失点が予想されます。このテストで点を取るためには、試験範囲の文法だけでなく、英作文でよく使う基本文法、1・2年単語も復習しておく必要があります。付け焼刃の暗記はせず、基礎からしっかり積み上げなさい。そのようなメッセージが込められているように思えます。

・数学
応用題は4問のみで、総数は42問。平均的な分量と難度。一次関数も出題されていたので、関連項目の復習は必須です。計算問題はレベルを細かく上げていく構成で、生徒がどのレベルでつまずいているのかを把握できるよう配慮されています。このテストで点をとるためには、様々なレベルの計算問題を、時間制限を設けながら正確に解く練習を繰り返すと良いでしょう。また、公式は丸暗記でなく、意味の理解まで求めているように思えます。安易なショートカットをせず、数学の基礎力をしっかり積み上げなさい。そのようなメッセージが試験問題に込められています。

 

・国語
聞き取り10点、漢字を含む言語45点、読むこと36点、書くこと9点。
配点の通り、言葉への理解を最重視しており、点数が上がりやすい構成です。ただし、書き抜き問題は「書くこと」ではなく「読むこと」にカウントされていますので、記述問題自体は配点以上に数があります。さらに総数70問以上ですので、スピードが求められるテストです。語句暗記だけでなく、文章についてもどこに何が書いてあるか暗記しておくと良いでしょう。あやふやなまま突入すると、暗記系も読解系も両方落としてしまう可能性があります。英数同様、計画的な学習を生徒に求めている様子が伺えます。

 

・理科
前半は計算問題が大半。数値は単純なものの、量が多くスピードが求められます。後半の生物も問題数は多め。全体を通しては考察よりも現象の把握と正確な操作を求めているように思えます。


市ケ尾中では、テスト後にレポートの提出が課されており、その中で考察力を高める質問がなされています。知識が固まらないうちに考察させるよりも、テストで知識を高め、その後に考察を出させる。練られた指導と感じます。


市ヶ尾中では昨年、理科の先生が不在の時期がありました。しかし現在、生徒達はしっかり理解を深めており、引き継がれた先生の並みならぬ努力を感じます。


このテストで点数を取るには、標準的な計算題の徹底練習が必要です。単純な計算問題でなく、グラフを併用した標準レベルの実験題に多く取り組みましょう。

 

・社会
社会の試験は得点分布が出されています。それによると90点台の生徒が1番多く、2/3以上の生徒が70点以上となっています。しかし、決して問題が簡単なわけではありません。幅広い範囲から万遍なく出題されています。また『誤っているものを選ぶ』『答えを2つ選ぶ』など、間違えやすい質問形式も織り交ぜられています。


さらに、年表、グラフ、イラスト、地図、様々な問題パターンを盛り込んでおり、受験問題のパターンを網羅しているようにも思えます。知識の定着だけでなく、問題への対応力も測る、計画的かつ、真摯な印象を受けるテストです。

 

【まとめ】

どの科目も明確な意図を持って作成されています。こうした先生方の姿勢が今日の市ヶ尾中学校の平均学力の高さを支えているのでしょう。試験前だけの学習では乗り切れないレベルの試験です。日々しっかり勉強していきましょう。